Blog「星の光」

(2025年4月18日)

No.117 古代文字「小」小さい花と小さきこと

甲骨文字「小」

『字統』によれば、古代文字「小」は微小のものに象る。
その形は貝あるいは玉を写したものであろう。卜文(甲骨文字)、金文(青銅器などに鋳込まれた文字)の字様からみて、小貝・小玉かと思われるとのことです。

伊勢の二見浦、禊の浜で拾ってきた小さな貝殻です。
甲骨文字の小貝は桜貝だったかもしれませんが、「小」を書こうと思ったのは、ここ数日の間、非物質次元のスペースに飾っていたピンクの小さいバラ、スプレーローズをやっと今日、現実に飾れたからです。
感謝を込めて、バラの花をモチーフにした落款を押してみました。
「小」という文字には不釣り合いなほど大きな落款ですが。

もうすぐ5月。キリスト教の文化圏で5月はマリア月(聖母月)と呼ばれています。
聖母マリアを象徴する花はバラといわれていて、5月はバラの花が美しく咲き誇る月だからでしょう。
それから、小さき花の聖テレーズと呼ばれている聖人も、その人を象徴する花はピンク色の小さいバラの花。スプレーローズです。

だからバラが好きと言うわけではないですが、
新緑の5月が近づいて、久しぶりに聖母マリアや聖人のこと思い出しました。

聖テレーズは、いっさい自己主張をすることなくひっそりと生きて、その短い生涯を終えた聖人で、臨終の時「天からバラの雨を降らせましょう」と言ったと伝えられています。
聖テレーズと私の母がよくイメージの中で重なります。
母は心臓悪くて、耳もよく聞こえなくて大変だったと思いますけど、自分の存在をアピールすることも何かを求めることもいっさいありませんでした。

おとなしすぎる母に不満いっぱいでしたけど、今になって思うのは、自分を主張することなく生きた母の小ささの優しさです。
昭和だったと言ってしまえばそれまでですが、そんな小ささの中にこそ宿る美しさは、きっと女性だけが持てる価値なのだと思います。
そんな生き方がいいかどうか、できるかどうかは別として…

人が言葉にできない言葉を生きる美しい花
古代中国でも大切にされていた予祝の花
大輪の真紅の美しいバラも小さなピンクのバラも、どちらも大好き。。。

今日のおやつ、
フローズンブルーベリー🫐です

おつかれさまでした。
今日もありがとう💓😘💓

虹のイラスト、
コロナ禍、家に籠って不安な日々、色鉛筆で3分、落書きみたいに描いたものです。
飾るつもりなど全くなかったのですが、不思議とこの虹を見るたび不安が和らぎ、癒されました。
それから、簡単な額に入れて壁に立てかけています。