Blog「星の光」

(2024年12月15日)

No.11 幸と富の「乙巳」(2025年・令和7年・きのとみ)

2024年も残すところあと半月。

最近、家の前の小学校の壁に、大きな白い蛇が出現して、ご近所の方々やお巡りさんまで来られてちょっとした騒ぎになりました。
でも、ちょうど来年の干支を意識し始めた時期でもあり、幸と富のシンボル「蛇」の思いがけない登場に、皆、縁起物を見せてもらったような嬉しい気持ちになったのでした。

というわけで、
アップロードするには早いかもしれないですが、今日は来年の干支を書いてみました。

「干支」(えと)とは、「十干」と「十二支」を組み合わせたもの。干支は10年で一回り。十二支は12年で一回り。組合わせは120種類あるはずですが、陰陽五行説によって十干と十二支は陽と陰では結びつかないため、十干十二支の組合せは60通りとなり、干支は60年で1周します。

2025年、令和7年は、十二支は「巳」の年、十干は「乙巳」(きのとみ)です。

甲骨文字の「乙」の初文の成り立ちはよくわかっていないようですが、同じく甲骨文字の「巳」は「蛇」の象形文字です。

「蛇」は、さまざまな意味を持つ生き物ですが、興味深いのは実在の爬虫類でありながら、しばしば霊獣として描かれていることです。日本では古来から繁栄や幸福をもたらしてくれるシンボルとして、蛇にまつわるお話やイメージも豊富にあります。

霊獣の「龍」の古代文字は、頭が龍、身体や尾の部分が「蛇」の象形が多いのが特徴。
「蛇」もまた、古代の人々にとっては目に見えない世界を行き来する不思議な力を持つ存在だと映っていたのでしょう。

新しい年の安寧と幸、物心両面の富、豊かさを願いつつ。

甲骨文字「乙巳」(きのとみ)