Blog「星の光」

(2025年7月4日)

No.173 古代文字「涼」きょうの暑さを水で割る!?

古代文字「涼」

「京」を声符とする形声字。
この文字は『字統』にも1つ字形が掲載されていますが、この作品の字形はネットの『中国書法字典』から。
『中国書法字典』にも字形はそれほどたくさん掲載されているわけではなく、比較的新しい文字だと思います。

『字統』で「涼」について白川先生が面白いことを紹介してくれています。
後漢代の最古の字書『説文解字』には「涼」が「薄きなり」「薄き味なり」とあって、他の中国の古い書物(『周礼』しゅうらい)の中に、「「涼とは水を以て酒に和するなり」とあるから、いわゆる水割りである。なんだそうです‼️

今日は朝から厳しい暑さ…
涼を感じられるようにと、「涼」の古代文字を調べたら意外な意味でした。
サンズイへんの文字なので、涼しげな水の流れにかかわる文字かと思っていましたが…。しばしば古代文字に自分が見たいロマンチック!?な意味を勝手に見出し、悦に入りがちですが、時々こんなふうに期待をブチ壊してくれるところが面白いです。

中国のお酒といえば紹興酒とかアルコール度数が半端なく高い蒸留酒の白酒(ぱいちゅう)とか…中華料理屋さんで出てくるお酒のイメージですが、氷が手に入らない時代、水割り飲んでたんですね。
今日はかつて一緒に翻訳の仕事をしたチームの年一度の飲み会で、梅酒のソーダ割り飲みました。

それにしても…
毎日サクサク…長すぎるBlog記事に古代文字1つ。
メタ認知したら、オタクというより、なんか自分がビョーキと紙一重に見えてちょっと涼しい🥶

ついでに、おまけの「涼」に、UFO🛸のメッカ、八ヶ岳⛰️
この前見た「八ヶ岳」の文字がステキだったので…先日思わず書いてしまった文字です。
八ヶ岳とは、「赤岳」「阿弥陀岳」「横岳」「硫黄岳」「天狗岳」「権現岳」「編笠山」「西岳」の8つの山々。夏沢峠を境に南八ヶ岳と北八ヶ岳に分けられるらしい。コロナ禍前までは、職場の新入生オリエンテーション合宿で2〜3年に一度訪れていました。
きれいな景色思い出しながら、この前画材屋さんで買ったFARBER CASTELLの色鉛筆で涼しい八ヶ岳とUFO。

またまた、吉濱先生の地震予測が的中っ👏👏👏
そもそもそういうお力をお持ちなので、的中したと驚くのは失礼なのですが、やっぱり普通の方にできることではないので、今日、地震発生のニュースがスマホに届いて、鳥肌が…っ。
震源地は鹿児島県でしたが、市街地からかなり遠くて人的被害は出てないようで良かったです。

今日のおやつ✨
久しぶりのお抹茶と「黄身時雨」(きみしぐれ・卵の黄身で作った餡子の生菓子)
昔、お茶の先生にいただいたトンボが可愛いらしい「夏茶碗」で。

普通のお抹茶の茶碗と違って、平べったいのが特徴の「夏茶碗」。冬は気温が低いのでお抹茶が冷めにくい器の形、夏は暑いのでこういう形状なのと、基本的にお茶席は”季節先取り”なので、夏茶碗には初秋の季語になるような図柄があしらわれていることが多いそうです。

おつかれさまでした
今日もありがとう😘✨