





2025年・令和7年「乙巳」(きのとみ)元旦
明けましておめでとうございます。
新年を「ことほぐ」。
漢字では「寿ぐ」、「言祝ぐ」とも書きます。
「寿ぐ」と書いても「言祝ぐ」と書いても、どちらも「言葉で祝福する。祝いの言葉をのべて幸運を祈る。」と言う意味。
先日の「歌」や「祝詞」ともつながっている言葉なのですね。
新しい1年をことほいで、
古代文字「寿」
「寿」は、田の疇(うね)で豊穣を祈る字で、「祈禱」の「禱」という文字の初文(最初の字形)。
「歌」や「祝詞」と同様に、祈りや祈りの儀礼を示す文字です。
古代文字は、紙がまだない時代の文字ですから、「寿」と言ったらコレ、というように一つの決まった字形があるわけではなく、さまざまな「寿」がありますが、これはそれらの中で最もシンプルな字形です。
突然ですが、
私の雅号というか活動名は「星光」。歌には「Hoshi no Hikari」としています。
意味は、文字通り宇宙の星の光ですが、この世にある物質でいうと、大好きな和ロウソクの光のイメージです。
和ロウソクは、その大きさの割に炎が大きく、静かに安定した温かい光を灯してくれて、煙がほとんど出ないのがその特徴だと言われています。紙の芯も静かに燃え尽き、小さな燭台ひとつあれば光を楽しめます。
和ロウソクは、日本の伝統工芸、職人さんの手作りの世界で、残念ながらその継承は大変みたいです。
一度だけ、石川県七尾市の和ロウソクのお店(明治25年創業高澤ろうそく)に行ったことがありますが、和ロウソクに魅せられた外国の方もスタッフとして手伝っておられました。
私たちにとって、見慣れて大して美しいとも思わないものでも、海外の方がその美しさに驚かされるということはしばしば耳にします。
日本の衣食住全般、ありとあらゆるところに、高い美意識が生かされて、繊細な感受性が美しい形になっています。
価値ある美しいものが、お宝として博物館に鎮座しているのではなく、日常生活の中に馴染んでいるのが日本の素晴らしいところ。今年も、日常の中の美しいものを意識して大切にしていこうと思います。
今年も幸せな1年に…
ひっそりと温かい炎は、静かに願いを天に届けてくれます。
この写真は、2024年の9月撮影ですが、
もしも元旦にこれを見てくれる人がいたら、新しい年を寿ぎ、幸い弥増し(いやまし)ますようにと、朝の光と、出雲では縁起が良いといわれる雲の写真を探してみました。
夜明け直後の朝日を受けて影が浮かび上がっているのは出雲大社の千木です。
左下に写っている山の端は、聖域として禁足地になっている「八雲山」。
その昔、スサノオノミコトが見た出雲の八雲はとても幻想的でした。
新しい1年も、人間が幸せに生きるための知識、価値あるものごと、日本の美しいものをたくさん学んで、少しづつ伝え続けていこうと思います。
オタクでぼっち、少しズレて片寄っている私でも、細々と日々やることが、少しでもこの世の誰かの幸せを支えていますように🙏
今年もどうぞよろしくお願いします✨🙇♀️🎍✨