





今日は、「「厄」を落とさない!」というゲンカツギと書籍の紹介です。
「験担ぎ」(ゲンカツギ)の意味をいろいろ調べてみると、さまざまな表現がありましたが、共通するのは、何らかの物事に対して、以前に良い結果が出た行為を再び行ない、「縁起」を担ぐことをいう、という意味です。
「験」というのはもともと仏教の教えにある語で固有の意味合いがあるような記述も見つけましたが、語源だけでなく字源理解との関係も知りたいところ…時間もかかるので、これはまた別の機会に。
いずれにしてもゲンカツギという言葉が面白いのは、客観性ではなく、個人の体験とそれに対する主観的な意味づけがインパクトをもつことだと思います。
科学的根拠がない曖昧なもの、たとえばジンクスなどに振り回されずに、縁起が良くないとされることでも、逆に、自分で良い方向に振ってしまいましょう👏
お正月休み、方位除けや厄祓いなどのご祈祷を受けたかったのに、受けられなかった方もいらっしゃることでしょう。
そこで、お正月の神事でその年の「厄除け」を受けない、「厄」を落とさない!というゲンカツギ✨を紹介します。
すでにご存知の方もおられるかもしれないのですが、私は先日このことを知ったばかり。
この話を聞いた時、心に爽やかで明るい風が吹き抜けていったので、私のところで風を止めてはいけないと、ここに書いておくことにします。
「厄除け」を受けないというゲンカツギは、「厄」を仕事の役割の「役」とかけて、「厄年」の「厄」でも、毎年の「厄」でも、意図的に払わずに自分に留まっていてくれるように、「厄祓い」をしないということだそうです。そして、実際そのようにしている人たちが一定数いるらしいです。特に、舞台に立つ芸能関係の人たちや、広く事業をなさっている方々、経営者らに多いと聞きました。役者さんの配役から、会社での重役、役職、仕事の役割、社会や広く世の中での役目・役割…
役やチャンスが自分に留まっていますように、逃げていきませんようにと願い、「厄」祓いどころか、「厄」もらいます!!の勢いの方々です。
「厄」を落とさなかったけど大丈夫という気持ちの持ちようのヒントではなく、「厄」を落とさない積極的なゲンカツギ。
このような明るい意識を持ち、それを実践していける人たちなら、きっとその人から悪い厄は逃げていき、良い厄・役⁉︎だけがその人に留まってくれるに違いないと感じました。
神事のご利益が実際にあるかどうかという問いかけ自体がナンセンスだと気づくほどです。
つまらないジンクスに囚われてぐるぐる反芻が起こる時、メタ認知や、注意制御機能を良い面に保とうとするとき、こういう捉え方もあるのだと思い出すコレクションに加えました。
金文「厄」馬に用いるくびきの象形文字。
落款は「吉」!!
この「厄」のゲンカツギを教えてくださったのは、ある雅楽の奏者の方でした。
昨日、お世話になった古字の先生主催の新年会で初めてお目にかかりました。
古字の先生は、宇宙人のような天才肌の方ですが、新年会に行ってみたら、奥様もご子息も、その先生つながりでその場に来ておられた方々も、みな宇宙人のようでした。
つまり、全員がオタク気質で、ちょっとマニアックで、一般的ではないこと(日本の伝統文化にかかわること)をお仕事にされていました。みな神事に深く精通されているのに、神々の世界に過剰に傾倒するでもなく、大変クールに神々とのかかわりをバランスよく人生の糧にしながら、我が道を爆走しておられました。
先日、神社参拝の時の雨についてのジンクスと、伊勢神宮のハート石の「いわれ」、そして意外にも根拠のないものに影響を受けてしまう現実のお話を書きました。
Blog 記事には詳細語っていませんが、あの話には個人的な後日談があって、神宮参拝のあと改めて、各方面で多大な効果を挙げている吉濱メソッドの大切さと、多元的なパラレル世界と個々人の「選択」を意識するようになりました。
その一方で、普通の石に「いわれ」は語られないのに、やっぱりハート型の石には次々に良いいわれや験担ぎのような話が折り重なってくる。言葉だけでなく、形の力もやっぱり大きいなと、ますます形やデザインにも関心が強まったのでした。
人生は選択の連続とはよく言ったもので、ありとあらゆる存在の相反する側面のどちらにコミットするかは自分の選択次第。放っておけば悪い面に注意が向いてしまうのは、人間の原始の防衛本能由来のこと。だからこそ、いつもより良い面に注意を向けていられるよう、メタ認知を開発したり、日々ちょっとした工夫で健やかに!!
こうしたシンプルだけれども、なかなか気付けないことを科学的根拠にもとづいて解き明かし、より良い生き方ができるメソッドとして伝えてくれているのが、以前も紹介した在野の研究者で発達障害カウンセラーの吉濱ツトム先生です。
これまで、吉濱ツトム先生のご著書を2冊紹介してきましたが(cf.Blob No. 13『アセンションパラレル』,2021と Blob No. 21『アセンションか滅亡か!? 分裂する未来の選び方』,2024)、今日は、これらの出版の前に既にベストセラーになっていた『ブレインマネジメント』を紹介させていただきます。
ここには、誰でもがお金もかけずに日常的に手軽にできる様々な方法が具体的に示されています。ADHDやASDなど発達障害の有無にかかわらず、誰もが心身ともにより健康的に生きるための実践のヒントがテンコ盛りです。「7日間ワーク」なども生活に組み込みやすく紹介されています。
それでいて、短い文章の中にも簡潔に科学的根拠が示されているので安心して取り組めます。
年初に、改めて、今年もこの本の吉濱メソッドをコツコツとやって行こうと再び紐解いてみたのですが、やはり「お正月福袋」、お年玉のような1冊でした。
運動や睡眠、食事の大切さも説かれています。
「その人にとっての1日に必要な睡眠時間が1時間不足する、それが1週間続くだけで、脳は「酩酊状態」(めいていじょうたい・泥酔したような状態)になる」(p.184)ことが睡眠の研究によってわかっているのだとか!!
自分の心身を大切に守って、価値を見続けていこうと思います。
自分に失礼のない生き方を…。
吉濱ツトム著,
『ブレイン・マネジメント 脳を自由自在に操る科学的メソッド』
2020年,株式会社ビオ・マガジン,初版発行
そして、最近の雑感というか、しばしば喚起される思い。
自分の存在の根っこ、それを命と言うのか霊魂と言うのかわかりませんが、深いルーツに意識を向けるたびに、私の幸せは私一人のものではないと言う感覚。うまく表現できませんが、そんな思いが微かによぎる今日この頃。
だから、私は幸せにならねばならない…というような、不思議なこれまでにない感覚が芽生えたお正月休みでした。
年末年始休暇は今日で終わり、明日は職場の賀詞交換会。
明日からまた頑張ります。