





鳳は神の使い、青い鳥は幸せの象徴、鳩は平和の象徴、鷲は知恵の鳥、鶯は春を告げる鳥…
さまざまな野鳥や渡り鳥たちはバードウォッチャーたちの注目を集め、雀は小さくて愛らしいものの象徴のように絵画や詩にも登場します。太宰治の短編小説「雀こ」や、新海誠のアニメのタイトル「すずめの戸締り」もありました。
ジョン・キーツ(1795-1821)は、世界的に有名な詩、Ode to a Nightingale(小夜鳴鳥に捧げる歌)を遺しました。
人間とともに暮らすインコや文鳥は、ゆるキャラとしてもとても可愛く描かれて人気者…
カラスは…!?
昔、「カリメロ」というカラスが主人公のアニメがあって、そこではカラスが可愛く描かれていてホッとしたことを覚えていますが、それはすごく珍しいケース。
通常、日本の文化の中では、烏はざんねんなシーンに登場させられがち…
少なくとも吉兆の鳥として描かれることは滅多にありません。
たいてい、どんなものにも意味の変遷があって、時代や土地によって、良い意味や良くない意味の両方があります。
もちろん、良い方の意味を選ぶようにしていますが、良くない意味しかないものには、自分で気持ちが上がる意味を付け加えたりしています。
ですが、実際、多くの場合に世間の多数派に影響受けてしまいます。
朝一番でお散歩に出て、鳩や雀に会うと嬉しくて、カラスにカァカァ鳴かれてしまうと、タロットカードの1オラクルで、XVのデビルちゃんを引いてしまったかのようにガッカリしてしまうのです。
そして、自分で勝手に意味を選べば良いと思っているにもかかわらず、メンタルに影響受ける自分にさらにガッカリしてしまいます。
そういうわけで、小さい頃からずっと、大人になってもカラスが怖くて仕方なかったので、
毎朝一番にカラスに出会っても心折れなくなるようにと、昨年はカラスを縁起物とする大国魂神社にお参りに行きました。
大國魂神社では、その昔、イナゴの大群を「烏扇」で扇いで駆除したという言い伝えから、カラスは縁起物です。
毎年7月20日の「すもも祭」の際に、五穀豊穣、厄除けの縁起物として、カラスが描かれた「からす団扇」「からす扇子」を授与していただけます。
そして、下の写真のように、おみくじが入っている可愛らしいカラスの置物は、常時授与していただけるのです。
おみくじにはあまり関心がない私ですが、可愛いカラスを1羽連れて帰ろうと引いてみました。
こんな自分の根本的なところはなかなか変えにくいですが、カラスを縁起物とする大國魂神社まで行けば、カラスが好きになれるんじゃないかと思ったわけです。
大國魂神社の御祭神は大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)で、武蔵の国魂の神としてお祀りされています。東京5社巡りの神社(明治神宮・靖国神社・日枝神社・東京大神宮・大國魂神社)のひとつで、老木の枝垂れ桜も知られています。
2024年3月撮影
おかげさまで、こうして晴れてカラスと仲良くなり、それ以来、街中でカラスに出会うたびに心の中で「今日も私の厄を食べてくれてありがとう!」と声をかけるようになっていました👏
ということで、古代文字で「烏」を書いてみました。
古代文字で「烏」
し、しかし、、、💦
なんとっ!!!
『字統』によれば、古代文字の「烏」というのは、鳥の形だがほとんど生気を失ったもので、いわゆる解羽(かいう)の形であろうということでした。
ほとんど生気を失ったもの、古代文字のカラスって、そうなんですね😱
昨年、せっかく大国魂神社まで行ってカラスと仲良くなった私ですが、これは、冒頭にも書いたように、自分で勝手に意味を選ばねば…!!」ということですね。
それじゃ、ツイテル!ツイテル!
カラスに会うってツイテル!
私ってツイテル!!
ツキのカラスということにしておきます。