





金文「祈」
形声字。声符は「斤」(き)。
後漢代の『説文解字』に、「福を求る祭なり」とあり、前条の「祓」(ふつ)に「悪を除く祭なり」というのと合わせて、祭祀にこの二義があるとする。祈雨、祈年のように年穀を祈り、また祈寿・祈福のように多幸を祈る。…後略… 。
と、『字統』ではこんなふうに説明されています。
甲骨文字も含めて、さまざまな字形がありましたが、一番かわいい金文を書いてみました。
昨日の「荒祭宮」に続いて、伊勢神宮内宮の域内2つの別宮、今日は「風日祈宮」(かざひのみのみや)です。
外宮の方には域内に3つの別宮がありましたが、その一つ「神風」を吹かせた風雨の神を祀る「風宮」(かぜのみや)と同じで、ご祭神は、伊弉諾尊の御子神で、特に風雨を司る神、級長津彦命(しなつひこのみこと)、級長戸辺命(しなとべのみこと)。
雨風は農作物に大きな影響を与えるということで、神宮では古より正宮に準じて丁重にお祭りされています。
神宮公式サイトによれば、この別宮は、古くは「風神社」とも称されていました。「社」が宮号をもつ「風日祈宮」となったのは、「風宮」と同じで、鎌倉時代の蒙古襲来の際の神風の出来事によります。
『皇太神宮儀式帳』には御笠縫内人(みかさぬいのうちんど)の4月のお祭りの他に、旧暦の7月・8月の2ヶ月の間、風雨の平安と五穀の豊穣を朝夕日毎に祈願する「日祈内人」(ひのみのうちんど)と呼ばれる特別な職掌による神事が行われていたことが記されているそうです。
現在では、長期間にわたるお祭りが困難であることから、毎年5月14日と8月4日の2度、風雨の災害が無いよう、また五穀が豊かに実ることを祈願する「風日祈祭」が行われるようになっています。
(「内人」(うちんど)というのは、神宮の祭祀を行う上での重要な職掌のこと)
内宮神楽殿授与所の向い側の参道を進み、風日祈宮橋を渡ると右手に鎮座しています。
ひっそりと静かなところです。
いつも、御神前で手を合わせると、社殿から爽やかに風が吹いてきます。そういう立地なのだと思いますけど、とてもありがたい思いで祈らせてもらえる別宮です。
鳥居の向こうに見えているのが「風日祈宮橋」
風日祈宮橋は五十鈴川御橋ともいわれていて、橋の上からは、新緑や紅葉など美しい神宮の森を眺めることができます。
雀の集合住宅と勝手に呼んでいる、氏神様の近くのマンションの木
こんな写真が撮れました。
羽ばたく雀。こんな羽してるんですね。
写真に写っている日めくりカレンダーは昨日の日付です。
昨日は天照大御神の荒御魂を祭る荒祭宮を紹介しましたが、
稲魂が降ってきたみたいな、荒御魂みたいな日✨でしたから、当分の間うちの日めくりは「17」日です。久しぶりに、たくさん歌も詠みました。
ありがとうの祈りが届きますように🙏
今日も貴重なこと学べて、とてもありがたい1日でした。
情報源
伊勢神宮公式サイト
https://www.isejingu.or.jp/about/naiku/