Blog「星の光」

(2025年6月17日)

No159 古代文字「青」梅雨の晴れ間、きょうも青空

古代文字「青」

白川先生の『字統』の解説を、そのままの表現で一部抜粋してみます。

正字は生に従い、生(せい)声。「説文」に「東方の色なり。木、火を生ず。生丹に従ふ。丹青の信、言必ず然り」というが、まとまりのない解説である。五行説によって、木(青)が火(丹)を生ずるとするが、字は形声である。〜中略〜 丹朱・丹青は鉱物質のもので変色せず、腐敗を防ぐ力があり、古くから神明のことに用いられた。「丹青の信」とはその色の普遍であることから生まれた語であろう。
器物を聖化するために用い、たとえば農耕に用いる「耜」(すき)にこれを加える字は「静」。右側の「争」(そう)の部分は、上下より耜をもつ形、それに丹青を加えて聖化する儀礼をいう。丹を取るには、深く井戸形に掘り下げて行くので丹井といい、丹はその井中に丹石のあることを示す象形の字。青はその石が青丹(あおに)であることを示す形声の字である。

ということで、
後漢代の最古の文書の解説を引用して、それを「まとまりのない解説である」と言い放ってしまうところが、さすがに白川先生です。

古代は、鉱石を原料とする色彩はとても貴重なものだったようですが、解説に使用されている漢字が難解でPCのフォントになかったり、言い回しが難しすぎる部分が多いのでその辺りは割愛させていただいてます。
わかるような…わからないような…難しい字源です。
解説がよくわからないのは、ここに出てくる「丹青」(たんせい)と「青丹」(あおに)と言う微妙に違う2つの語の意味がわからないということもあるので、少し調べてみました。

「丹青」(たんせい)とは、

1 赤と青。丹碧。
2 絵の具。また、彩色。「丹青の妙を尽くす」
3 《「たんぜい」とも》絵画。また、絵の具で描くこと。「丹青の技に長じる」
「コトバンク」より

一方、「青丹」(あおに)とは、日本の伝統色ですが

青丹(あおに)とは、昔、顔料や化粧料の黛に使われた青粘土のような暗く鈍い黄緑色のことです。この場合の青は緑のこと。丹は土を意味し、緑みのある土の色を指しています。ちなみに、もともとは青土とかいて「あおに」と読んでいました。
青丹は、顔料となる岩緑青(いわろくしょう)を表わす古名であり、奈良が産地として有名です。
「伝統色のいろは」公式サイトよりhttps://irocore.com/aoni/

梅雨を楽しもうと張り切っていたら、今日も梅雨の晴れ間のキレイな青空が一日中ひろがっていました。
天気予報では、梅雨の晴れ間は今週いっぱい続くそうです。

降ったり晴れたりは、少々身体に負担がかかりますけど、今日もチャージできる文字を…。
「生」という文字のパーツが入ってる「青」。
青空でイメイジする「青」と、文字の字源の「青」はちょっと違ってましたけど…✨

古代の色彩のもとになっていた鉱石や、晴れても雨でも、自然の中に溢れる「青」を思い起こしていたら、そもそも色の「青」も「碧」も「緑」も「黄緑」も…それぞれ別個の色ではなくて、一つに連なっている光のいろんな一面を見ているだけなんだなと思えてきました。

写真は、午後から急に晴れ上がった日曜夕方撮ったものですが。
ジムの近く、市ヶ谷のお濠にかかる橋の上から見上げた空が幻想的で、UFO写りそうで思わず撮影。
青い空が気持ちよくて、そのままジムとは反対方向、九段下までぐるりとお散歩してきました。

今日のおやつ✨
レモンの皮でジャム作りました。
レモンケーキ作ろうかと思ったけど、ダイエット中なので羅漢果のお砂糖で甘さ控えめ、ビタミンCたっぷり✨

このところ毎日ニンジンジュースを作っていたので、その時に絞ったレモンの皮です。
無農薬・防カビ剤不使用の国産の柑橘系の果物を使った時だけ、羅漢果のお砂糖で煮詰めてジャムづくりしてます。

おつかれさまでした。
今日もありがとう😘