
古代文字「書」
「聿」(いつ)と「者」とに従う会意文字。
「者」は祝禱の器である日(えつ)を土中に埋め、その上を小枝や土でおおう形で、古くは聚楽の周囲に巡らした土垣の中にこれを封じた。その呪能によって、外部からの邪悪なものを杜絶しうるとした。祝禱の器の中に置かれた呪符の文を書という。
(『字統』より一部抜粋)
今日は父の命日、久しぶりに出雲大社東京分祀にお参りに行ってきました。
父は島根県、出雲市で子供時代を過ごしています。
ちょうど「神語奉書浄書会」が開催されていたので、参加させていただきました。
浄書する神語「幸魂 奇魂 守給 幸給」の幸魂(さきみたま)、奇魂(くしみたま)というのは、和魂(にぎみたま)、荒魂(あらみたま)とともに一つの魂を構成する四つの魂(四魂・しこん)のうちの二つのこと。これ以上簡潔に述べようがないというほど、必要なことを最も短くした神への祈り、すなわち祝詞なのだそうです。
御神職によると、「浄書する」というのはとても慶ばしいことだということでした。
音とは異なり、書の文字はこの世にとどまるもの。浄書した神語は、島根の出雲大社の神楽殿に永く保管され、一枚の浄書の奉告によって、神様に毎日祝詞を詠みあげて奏上するのと同じように、毎日祈りを神様に届け続けてくれることになるからだと教えてくださいました。
浄書ののち、春分と神語の意味、神道の世界観、日本書紀の神代巻に登場する神々のお話、顕世(うつしよ)と幽世(かくりよ)、陰陽道の「太極図」の意味など、豊かなお話をうかがいました。
子どものころ、書の手ほどきをしてくれた父を思い起こしつつ、古代文字「書」の字源とも通じる「書」本来の意味を体験できて、ありがたい命日でした。


【神語浄書会の次第】
・修祓(しゅばつ)
・鎮魂
・神語浄書
・奉告祭(祝詞奏上・奉幣祈念・神語三唱「幸魂 奇魂 守給 幸給」)
・講話